「魚をおろすのは料理上級者だけ」というイメージを覆します!
魚の三枚おろしは、特別な道具や技術がなくても、いくつかの「簡単テクニック」と「正しい手順」をマスターすれば、ご家庭で誰でもプロ並みにできるようになります。新鮮な魚を自分でさばく喜びを体験し、食卓を豊かにしませんか?
この記事では、魚をきれいに3枚におろすための簡単で確実な手順と、失敗を防ぐためのプロ級のコツを徹底解説します。
1. 成功は下準備で決まる!プロが教える3つの重要ポイント
包丁を入れる前に、魚の鮮度と仕上がりに直結する重要な下準備を済ませましょう。
ポイント1:ウロコは「尾から頭」に向かってしっかり除去!

- ウロコ取り: 尾から頭へ向かって、包丁の刃先を立ててこすり取ります。
- 飛び散り防止: 流水にあてながら行うか、まな板の上に新聞紙を敷くと、片付けが格段に楽になります。
- ゼイゴ処理: アジなどにある硬いトゲ(ゼイゴ)は、包丁で薄くそぎ落とします。
ポイント2:内臓と「血合い」は完璧に除去!生臭さの元を断つ

- 頭を落とす: エラの後ろから斜めに包丁を入れ、中骨を断ち切って頭を切り落とします。
- 内臓の除去: 肛門から頭へ向かって腹を開き、内臓を取り出します。
- 血合いの掃除: 中骨の上にある血合い(赤黒い固まり)を包丁の先で切り開き、歯ブラシなどを使って流水で徹底的に洗い流します。ここが残ると、生臭さの原因になります。
ポイント3:【最も重要!】水分は徹底的に拭き取る!

- 水洗い後、魚の表面、腹の中、まな板の水分をキッチンペーパーで完全に拭き取りましょう。
- 水気が残っていると、身が水っぽくなり、雑菌が繁殖しやすくなるため、乾いた状態でおろすのが鉄則です。
百聞は一見にしかす 『プロに学ぶ!簡単♪魚のさばき方(三枚おろし)』 by 横須賀市公式チャンネル
2. 失敗しない!魚を3枚におろす確実な手順(アジに学ぶ基本)
今回は最もポピュラーな「アジ」を例に、中骨から身を切り離す手順を解説します。
【テクニック1】「道しるべ(ガイドライン)」を彫る
まずは包丁の刃先を使って、どこに包丁を入れるかを示す「道しるべ」を作ります。
- 腹側のガイドライン: 魚の腹を手前に置き、腹びれの上から尾の付け根まで、中骨に当たるまで浅く切り込みを入れます。
- 背側のガイドライン: 魚の背を手前に置き、背びれに沿って尾から頭へ、中骨に当たるまで浅く切り込みを入れます。
【テクニック2】骨の「感触」で位置を確認しながら滑らせる
ここからは、包丁を寝かせて中骨の上を滑らせるように切り離します。
- 腹側から切り離す(1回目)
- 腹側のガイドラインに沿って、包丁を寝かせて中骨の上に沿わせます。
- コツ: 包丁の刃先が「ガリガリ」と中骨を削る感触を確かめながら、尾の付け根まで一気に滑らせます。この感触こそが、骨に沿っている証拠です。
- 背側から切り離す(2回目)
- 魚を裏返すか、背を手前に置き替えます。
- 背側のガイドラインに沿って、同様に包丁を寝かせ、中骨を「ガリガリ」と確認しながら切り離します。
- 尾の付け根で身が繋がっている部分を切り離せば、片身が完全に中骨から剥がれます(二枚おろし)。
- もう一方の身を切り離す
- 中骨がついた方をまな板に置き、残りの身も同じように腹側、背側から切り離せば、「上身」「下身」「中骨」の三枚おろしが完成です!
3. プロの仕上がりへ!身を美しく整えるための仕上げ作業
おろした身をさらに美味しく、食べやすくするための仕上げです。
- 腹骨(はらぼね)をそぎ取る
- 身の腹側にある湾曲した腹骨を、包丁を極端に寝かせ、身を薄く削ぐように切り取ります。身を厚く残さないように注意しましょう。
- 血合い骨(小骨)を抜く
- 身の中央に残る小骨(血合い骨)は、骨抜きを使い、頭の方向に向かって引き抜くと折れずにきれいに抜けます。
- 皮を引く(お刺身用)
- 尾の付け根に切り込みを入れ、皮をしっかり押さえ、包丁を皮と身の間に滑らせて引けば、お刺身に最適な身が完成です。
まとめ:三枚おろしの「奥義」はこれ!
魚の三枚おろしを成功させるための「奥義」は、以下の3点です。
| ポイント | テクニック |
| 下準備 | 水気を徹底的に拭き取り、生臭さの元(血合い)を完璧に除去する。 |
| 切り込み | 中骨に当たるまでの「浅いガイドライン」を最初に入れる。 |
| 本切り | 包丁を中骨に当てて「ガリガリ」という感触を頼りに滑らせる。 |
最初は小さなアジやイワシから挑戦し、包丁と骨の感触を掴んでみてください。自分でさばいた魚は、格別の美味しさです!











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