【初心者向け】ビリヤードは「基礎」が9割!初心者が驚くほど上達する【最短練習メニュー】

ビリヤードは「基礎」が9割!初心者が驚くほど上達する【最短練習メニュー】

「どうすれば狙ったところに真っ直ぐ撞けるの?」「練習しても上達している気がしない…」

ビリヤード初心者の多くは、この壁にぶつかります。派手なトリックショットに憧れがちですが、上達の鍵は地味な「基礎」隠されています。

なぜなら、ビリヤードは再現性のスポーツであり、安定したフォームとストロークが全てだからです。

この記事では、あなたが最短ルートで上達するための必須練習メニューを、ビリヤードの原理に基づき徹底解説します。今日から実践できる方法ばかりなので、無駄な時間を過ごすのをやめ、効率よく上達への道を進みましょう。

STEP 1: ビリヤードの土台を固める「フォーム」の徹底チェック
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あなたのストロークを支える土台(フォーム)が不安定だと、いくら練習しても上達できません。まずは、打席に入る前の構えを見直しましょう。

1-1. 安定感を生む「スタンス」と「ブリッジ」の決め方

フォームの目的は、キューを「正確なレールに乗せて動かす」ことです。

ビリヤードのスタンス(足の構え)
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狙うラインに対して、利き手と反対側の足を前に出し、利き手の肩とキューが一直線になるよう構えます。体全体でバランスを取り、ブレない三脚のような姿勢を作りましょう。

①手球を撞きたい方向に向かってキューを合わせて立つ

スタンス(足の構え)

まず右手でキュー(グリップ部分の中央付近)を握り、手球に向かって真っ直ぐに立ちます。

キュー尻が腰あたりにくることを目安にします。この時、キューが手球に対して正面にあります。

②右足を前に出す

スタンス(足の構え)

次に右足を半歩前へ出します。

キューに対して45度くらい外向けに角度をつけて、つま先の上にキューがあるように意識をします。

右足は大切なので、毎回同じ場所になるよう心がけましょう。

③左足を前に出す

スタンス(足の構え)

続いて左足を一歩前に出します。

方向はキューと並行が基本で、両足が適度に『ハ』の字になることを確認しましょう。

ただし左足は自由度が高いので、自分に合った角度や位置を探すことも忘れずに。

④ブリッジを組む

スタンス(足の構え)

スタンスが決まったところでブリッジを組んで構えに入ります。

手球とブリッジの距離は15~25cmくらいの範囲内で、毎回同じ距離になるよう意識をして決めましょう。顔はキューの真上で真っ直ぐに。

⑤右腰を引いて入れる

スタンス(足の構え)

4、の状態では多くの人が前のめりになるなど違和感を感じます。

ここで右腰を後ろに引き、右足は伸ばして左足を少し曲げ、体重を右足6:左足4を目安にバランスを作り直すことで、理想のフォームになります。

スタンス(足の構え) まとめ

このルーティンを続けることで、初心者でも毎回安定したフォームで構えることができるようになります。フォームが崩れる場合もありますが、その都度④や⑤で修正するのではなく、①〜③のルーティンの段階で意識的にフィードバックを行うことで、より自然に正しいフォームを身につけられます。

顔の位置は基本的に真正面を推奨していますが、利き目の関係で少しずらした方が見やすい人もいます。そのため、「この位置が絶対正解」という指導はしていません。ただし、手球に対して顔が正対していることは必須です。両目と手球の距離に差があると、距離感を誤認しやすくなるためです。

フォームに多少のクセがあっても上達は可能ですが、そのクセが後々の成長を妨げることも少なくありません。できるだけ早い段階でクセをなくし、再現性の高いフォームを作ることが理想です。

ビリヤードのブリッジ(手球を支える手)
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キューの「レール」です。基本的なオープンブリッジを練習し、人差し指と親指で作った輪の中でキューがスムーズに動くか確認してください。手のひらを広げすぎず、手球を包み込むように固定するのがコツです。

スタンダードブリッジ

スタンダードブリッジ

ブリッジを作る手を前に出します。

中指と人差し指、人差し指と親指の間にシャフトを通します。
キューの先から20センチくらいの位置が良いでしょう。

人差し指と親指でつまむような形にします。

人差し指と親指で輪を作り、残りの三本の指を広げるようにします。

キューの先が手球に当たらないようにブリッジした手を台に密着させます。

しっかりと安定させて完成です。

ポイントとしては
親指と人差し指で作る輪をしっかりとした状態にしてキューがふらつかないようにする
小指、薬指、中指がしっかりと開いて指先が台にピッタリとくっついている

オープンブリッジ

手球から約20センチの位置で手のひらを台につけます。

親指の根本を人差し指にくっつける感じにしながら持ち上げます。
その他の指は開き気味にして台の上で安定させます。

親指と人差指の間にできる溝にシャフトを載せます。

指で輪を作らずに親指と人差指で作られる溝の上にキューを滑らせるブリッジです。
キューの上側に支えるものがないため強く撞く際には不向きですが、力まずに優しいタッチで撞く場合には有効です。
初心者の方にもおすすめのブリッジです。

ビリヤードの頭の位置と目線
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ブリッジ(手球を支える手)

撞くラインの真上に頭を置き、目線はキューと平行にします。

目線がブレると、キュー出しもブレます。

撞く直前は的球の「狙う接点」に集中しましょう。

キューを「握るな、添えろ」!脱力グリップの極意
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グリップ(キューを握る手)は、力を入れすぎると手首が固定され、キュー出しが不自然になります。

正しい握り方:

力を抜いて、キューが手から落ちない程度に指先で軽く添えます。

テーブルの上にキューを置き、利き手でキューのグリップ部分のセンターを上から拾い上げる。
この時、親指から人差し指にかけてのVゾーン(これを「グリップのVゾーン」という)の頂点がキューの丸みの頂点と一致するように気を付けること。

持ち上げた時、親指と人差し指の先が軽く触れ合うように握ることができていれば完成。



理想の感覚

ストロークが腕全体の振り子運動

ストロークが腕全体の振り子運動によって行われ、グリップはただキューの動きをサポートしているだけ、という状態を目指します。

ストロークが腕全体の振り子運動

STEP 2: ビリヤードの上達の鍵を握る「基本ストローク」3大練習
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フォームが安定したら、いよいよキューを真っ直ぐ振るための練習です。ビリヤード上達の9割は、このストローク精度にかかっています。

2-1. 【最重要】キュー出しの「レール」を作る素振り・空振り

これは、あなたがブレずにキューを振れているかを確認するための基本中の基本です。

  1. 素振り(フォーム確認): テーブルなしで、鏡や壁に向かって構えます。キューの先端が上下左右にブレずに、一点を通過しているかを何度も確認します。

  1. 空振り(テーブル上での確認): テーブルのヘッドレール(手前側の縁)にキュー先を近づけて構えます。手球を置かずに、キュー先がテーブル上を水平に、そして一直線に往復しているかをチェックしながらストロークを行います。

2-2. 手球に力を伝える「フォロースルー」の意識

フォロースルーとは、手球を撞いた後もキューを前に突き出す動作です。

  • 重要性: キュー出しの最後までキューが真っ直ぐ出ていることを保証し、手球に適切な力とスピンを伝達します。

  • 練習方法: 撞き終わった後、キュー先が手球があった場所を通り過ぎ、ブリッジ(手球を支える手)に軽く触れるくらいまで、キューを水平に伸ばしきる練習を徹底しましょう。

百聞は一見にしかず「鉄板動画」平口結貴プロの『ビリヤードの始め方!』
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STEP 3: ビリヤードの実戦で精度を高める「鉄板」練習ドリル
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基礎ストロークの感覚が掴めたら、ボールを使った実戦的なドリルで「狙い」の精度を磨きます。

3-1. 真っ直ぐ撞く自信をつける「センターショット」

最も有名な練習ですが、極めるのは難しいドリルです。

  • 目的: 狙い通りに手球を運び、的球を正確にポケットする能力を養います。

  • 方法: 的球をポケットの真正面に置きます。手球を撞き、的球がポケットに入った後、手球も同じポケットに入ることを目指します。手球がポケットに入れば、あなたが真芯を、真っ直ぐに撞けたことの証明になります。

3-2. 的球の厚みがわかる「半球外し」ドリル

的球をポケットに入れるには、手球と的球が当たる「厚み」を正確に把握する必要があります。

  • 目的: 的球のコースを読む能力(アングル)を磨く。

  • 方法: 的球をポケットの真正面から少しずらして置きます。手球が的球の半球分だけ当たるように狙って撞きます。これを繰り返すことで、どの角度からどの厚みを狙えば的球が入るかという「見越し」の感覚を養います。

STEP 4: ビリヤードの毎日できる!自宅でこっそり上達する基礎トレ
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お店に行く時間がない日でも、自宅でできる練習はあります。継続こそが力になります。

  • 鏡を使ったフォーム修正: 自宅で毎日、全身鏡の前で構えと素振りを行い、頭や体が動いていないかを確認する。キューの動きがスムーズな振り子運動になっているかをチェックしましょう。
  • 目線と集中力の維持トレーニング: 小さなコインを特定の場所に置き、それをターゲットに見立てて構えます。ストロークを完了するまで、目線が一切動かないように集中を続ける練習です。目線のブレはミスの大きな原因です。

ビリヤードの初心者が挫折せず上達し続けるための3つのヒント
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技術的な練習だけでなく、考え方を変えるだけで上達速度は向上します。

  1. 練習テーマを一つに絞る: 「今日はストロークだけ」「今日は半球外しだけ」のように、練習テーマを絞り込みましょう。複数のことを同時に改善しようとすると、結局何も身につきません。
  2. プロの動画を「教材」として研究する: プロの選手の動画は、単なるエンタメではありません。彼らの構えの安定感グリップの脱力具合キュー出しのスピードを細かく研究し、自分のフォームと比較することで、改善点が見つかります。
  3. 上級者・プロに定期的に教えを請う: 自分の癖は自分では気づきにくいものです。ビリヤード場でプロや上級者にワンポイントアドバイスをもらうことは、間違った練習を続けるよりも何倍も効率的です。

まとめ:ビリヤード 努力は裏切らない。さあ、最高のスタートを切ろう!
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ビリヤードの上達は、基礎練習の質と量に比例します。

まずはこの記事で紹介した「正しいフォーム」「センターショット」の練習を徹底し、真っ直ぐ撞ける自信を身につけてください。その自信こそが、手球を自在に操るための第一歩です。

地道な練習を続けた先に、狙い通りにボールがポケットに吸い込まれる、最高の快感が待っています。最高のビリヤードライフを楽しんでください!

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