ゴルフで避けて通れないのがラフからのショットです。特に深いラフでは、「どう打てばいいのか分からない」「大叩きしてしまう」と悩むゴルファーは少なくありません。
しかし、ラフの状況(ライ)を正しく見極め、適切なテクニックを身につければ、脱出率を格段に上げ、スコア崩壊を防げます。
この記事では、距離のある長いラフ・短いラフ、そしてアプローチにおける具体的な打ち方と対処法を徹底解説します。
1. ゴルフ 距離のあるラフ:ライ(状況)を見極めたクラブ選択と打ち方
基礎,入門,初心者,やり方,勉強法,HOW TO,
グリーンまで距離がある場合のラフショットで最も重要なのは、「無理をしないこと」と「脱出を最優先」にすることです。
1-1. 長いラフに「深く沈んでいる」場合

ボールが半分以上、芝の中に埋まって見えにくい状況です。芝の抵抗が非常に強いため、飛距離は望めません。
| 項目 | 対処法 | 理由とポイント |
| クラブ選択 | ショートアイアン(8番以下)またはウェッジ | ロフト角が大きいほど芝の抵抗を受けにくく、ヘッドをボールの下に潜らせずに脱出させやすい。ミドルアイアン以上は抵抗に負けやすい。 |
| グリップ | 短く、強めに握る | 短く持つことでミート率が向上し、強めに握ることでインパクト時に芝に負けてフェースが返るのを防ぐ。 |
| 打ち方 | ダウンブローに鋭角に打ち込む | ボールを右足寄りに置き、クラブを上から叩きつけるイメージ。ボールと芝の間にヘッドをしっかり入れ、振り抜きを良くする。 |
| 目標設定 | グリーンを狙わない | フェアウェイや花道など、次打が打ちやすい場所への脱出を最優先にする。 |
百聞は一見にしかづ 『深いラフの打ち方が解る!アイアン、UTのラフでの打ち方のコツ!』 by スギプロチャンネル
基礎,入門,初心者,やり方,勉強法,HOW TO,
1-2. 短いラフや長いラフに「浮いている」場合
ボールが芝の上に乗っている(ファーストカットなど)か、長い芝に支えられて浮いている状況です。比較的打ちやすいライですが、油断は禁物です。
| 項目 | 対処法 | 理由とポイント |
| クラブ選択 | 通常の番手、またはユーティリティ(UT) | 芝の抵抗が少ないため、距離を稼ぎやすい。 |
| 打ち方 | 払い打ちが基本 | ティーアップしている状態に近いため、ボールの横を払うようにスイングする。 |
| 注意点 | だるま落としに注意 | ボールが浮いている分、ヘッドがボールの下を潜りやすい。ヘッドをボールの下に潜らせないよう、横をしっかり払う意識が重要。 |
| 飛距離 | ランを計算 | 芝の抵抗でスピン量が減るため、着弾後のラン(転がり)が大きくなることを想定して番手を選ぶ。 |
2. ゴルフ アプローチでのラフ対処法:距離感を合わせる技術
基礎,入門,初心者,やり方,勉強法,HOW TO,
グリーン周りのラフからのアプローチは、距離感を合わせるのが非常に難しいシチュエーションです。
2-1. 長いラフ(深く沈んでいる)からのアプローチ
芝の抵抗が大きく、ヘッドが絡みつきやすいため、一貫した距離感を出すのが困難です。
- クラブ: サンドウェッジ(SW)またはアプローチウェッジ(AW)。ヘッドの重さで芝の抵抗に打ち勝つ。
- フェース: わずかに開く(開いてからグリップし直す)。芝の絡みによる急激なフェースの返り(左へのミス)を防ぎ、ボールを上げる助けにもなる。
- スイング:
- 手首は使わず、肩の回転で打つ(手首の角度をキープ)。
- 上から鋭角に打ち込む(ダウンブロー)。
- 普段よりも大きく振る:芝の抵抗で減速するため、フェアウェイからの同じ距離よりも振り幅を大きくする。
- イメージ: 「脱出させればOK」と考え、しっかり振り抜くこと。減速が最大のミスにつながります。
百聞は一見にしかづ 『ラフから失敗しないアプローチ【特殊な打ち方も解説】』 by ゴルフ上達みやしたch
基礎,入門,初心者,やり方,勉強法,HOW TO,
2-2. 短いラフ(浮いている)からのアプローチ
比較的やさしいライですが、芝とボールの間に水や土が入りやすく、スピンが効きづらい特徴があります。
- クラブ: ウェッジ、またはパターのような転がしも選択肢に入れる。
- グリップ: 短く握ることでミート率を安定させる。
- スイング:
- ボールの赤道よりやや上を打つイメージで、クリーンにヒットさせる。
- 手首を使わず、体の軸を安定させてストロークする。
- 距離感: ラン(転がり)が大きくなることを前提に、キャリー(空中)とランの比率を調整する。
【まとめ】ゴルフ ラフ克服のためのチェックリスト
基礎,入門,初心者,やり方,勉強法,HOW TO,
ラフからのショットは、テクニックよりもマネジメント(状況判断)がスコアを左右します。以下の鉄則を実践し、ラフのミスを最小限に抑えましょう。

| チェック項目 | 意識すべきこと |
| ライの確認 | ボールの沈み具合、芝の目(順目/逆目)を必ず確認する。 |
| 目標設定 | グリーンを狙わず、脱出・フェアウェイキープを最優先にする。 |
| グリップ | 短く、強めに握り、芝の抵抗に負けない準備をする。 |

| クラブ選択 | 長いラフに沈んでいたら、短い番手(8番以下)で脱出に徹する。※好みで7番もOK |
| スイング | しっかり振り抜くことを意識し、減速や緩みを防ぐ。 |
ラフからのショットは、パーオンを逃しても、次に繋げられれば大きなダメージにはなりません。勇気を持って短い番手を選び、自信を持って振り抜いてください。











コメントを残す