「ビリヤードでプロになりたいけど、どうすればいいの?」「JPBAのプロテストって難しい?」
本記事では、ポケットビリヤードのプロを目指すあなたが知っておくべき、プロライセンスの取得方法、プロテストの具体的な内容、そして合格に向けたロードマップを分かりやすく解説します。
これを読めば、あなたのプロへの道筋が明確になります。
1. ビリヤードのプロになるには?ライセンスの基本情報
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日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)
日本でポケットビリヤードのプロとして活動するために必須となるのが、「日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)」が認定・発行するプロライセンスです。
JPBAに所属するプロは、国内外のトーナメント出場資格を得たり、プロとしての指導(レッスン)を行うことができます。
取得のルートはただ一つ:JPBAプロテストの合格
プロライセンスを取得するには、JPBAが実施するプロテストに合格することが唯一のルートです。プロテストは通常、年に数回(前期・後期など)実施されています。
2. JPBAプロテストの「実技」と「筆記」を徹底解説
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プロテストは、技術と知識を試すための「実技試験」と「筆記試験」の2科目で構成されています。
2-1. 【最難関】実技試験の内容と合格基準
実技試験では、「ボウラード」と呼ばれる、ビリヤードの球とラックを使ってボウリングのように得点を競う特殊な競技が採用されます。

ボウラードとは
ビリヤードの「ボウラード」は、ビリヤード版のボーリングとも呼ばれるゲームで、10個の的球と手球を使用し、ボーリングと同じスコアリング方式で高得点を目指します。どの的球からでも撞いてよく、ミスをするまでを1イニングとして、ボーリングの「ストライク」「スペア」と同様に計算します。自己の腕前を客観的に測定するのに適しており、日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)のプロテストにも採用されています。
ボウラードの主な特徴
- ボーリング形式のスコアリング:10個の的球を10フレームでプレーします。的球1個をポケットすると1点となり、ボウリングのスコア計算方法(ストライクやスペアなど)を適用して得点を計算します。
- 「エニーボール」形式:的球の番号に関係なく、どの的球を狙っても構いません。
- 練習に最適:自分の技量を数字で客観的に判断できるため、1人での練習に適しています。
- JPBAプロテスト採用:日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)のプロテストで、実技種目として採用されています。
詳しいルール
- ラック:10個のボールをラックで組み、ブレイクします。ボールの番号にルールはありません。
- 1フレーム:
- 1投目:好きな的球を1つポケットします。
- 2投目:残りの的球をすべてポケットします。
- 得点:的球1個のポケットにつき1点です。
- ストライク:1投目で全ての的球をポケットした場合。
- スペア:1投目のミス後、2投目で全ての的球をポケットした場合。
- ミスの扱い:1回目のミスをしたら、そのまま2投目を開始します。
- 300点満点:1回のミスもせずに全てポケットした場合、満点は300点となります
| 項目 | 内容 | 合格基準(目安) |
| 競技形式 | ボウラード 3ゲームの合計点 | 男子トーナメントプロ:630点以上 |
| 女子トーナメントプロ:420点以上 |
この基準をクリアするには、ミスの許されない非常に高いアベレージ(平均点)が求められ、プロレベルの安定した技術力が必須です。
百聞は一見にしかづ 【プロテスト必須】ボーラードルール解説と必勝法【ビリヤードの基礎】 by ガチンコビリヤードクラブ
2-2. 実技試験の「免除制度」を活用しよう
すでに高い実力を持つアマチュア選手は、プロテストの実技試験が免除される制度があります。
- 免除条件の例:JPBA全国対象オープン戦などの公式大会で、規定の優秀な成績(例:ベスト128以上など)を収めていること。
プロテストに臨む前に、積極的にJPBA公認のアマチュア大会に出場し、実績を積むことが合格への大きな近道となります。
2-3. 筆記試験の内容と合格基準
筆記試験では、プロとして必要な基礎知識と一般常識が問われます。
| 項目 | 内容 | 合格基準(目安) |
| 出題範囲 | ビリヤードのルール、競技に関する基礎知識、一般常識 | 100点満点中 80点以上 |
技術だけでなく、ルールやマナー、歴史などの知識もしっかりと身につけ、プロとしての教養を示す必要があります。
ビリヤードの専門知識とは? 参考書は?

ポケット・ビリヤード大全
著者:藤間一男
基となる本が1989年に出版され、2000年にこちらに改訂されたそうですね。
著者の藤間一男プロはJPBAの創設者としても有名です。
3. プロテスト受験までの流れと費用
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3-1. 受験資格と必要書類
- 年齢:18歳以上(試験日までに18歳を迎える方)
- 必要書類:履歴書(ビリヤード歴、活動拠点となるビリヤード場名などを明記)、住民票など。
- 受験料:定められた金額(例:20,000円など)。
※最新の詳細は、必ずJPBAの公式ウェブサイトで募集要項をご確認ください。
3-2. 合格後のプロ登録費用
プロテストに合格した後、正式なプロとして登録するためには以下の費用が必要です。
- 入会金:プロの種別により異なる(例:男子5万円、女子3万円など)。
- 年会費(月会費):JPBA会員として毎月または毎年支払う会費。
これらの費用を納めることで、晴れてJPBAプロライセンスが交付され、プロとしての活動を開始できます。
4. プロライセンス取得に向けたロードマップ
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プロになる夢を実現するために、以下のステップで準備を進めましょう。
| ステップ | 行動内容 | ポイント |
| STEP 1 | 圧倒的な技術力の習得 | ボウラードの合格点を安定して超えられるショット精度を徹底的に磨く。プロや上級者のレッスンを受けるのも有効です。 |
| STEP 2 | 大会での実績作り | JPBA公認の大会に積極的に参加し、実技試験の免除を目指す。実戦経験がプロの土台となります。 |
| STEP 3 | 知識のインプット | ルールブックやビリヤード専門誌を読み込み、筆記試験対策として知識と一般常識を固めます。 |
| STEP 4 | プロテストの受験 | JPBA公式サイトで募集時期を確認し、計画的に受験します。 |
| STEP 5 | プロ登録・活動開始 | 合格後、必要費用を支払い、JPBAプロとしてトーナメントやレッスン活動を開始します。 |
ビリヤードのプロは、競技者としてだけでなく、ビリヤード界の普及を担う指導者としての役割も期待されます。高い目標を持ち、努力を続けることで、夢は必ず実現します。











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