ビリヤードで上級者へのステップを踏み出すには、「的球をポケットに入れる精度」に加え、「手玉(キューボール)をどこに配置するか」というコントロール能力が必須です。
この記事では、手玉の動きを決める「撞点(どうてん)」の仕組みと、ショットの精度を上げるための「フォームの基本」を徹底解説します。
1. ビリヤードの根幹!「スピン(撞点)」による3大ショット
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手玉を撞く位置(撞点)を変えることで、手玉に回転がかかり、的球に当たった後の動きが変わります。これがポジションプレイの基本です。
| ショット名 | 狙う撞点 | 手玉の動き | 目的 |
| ストップショット (止める) | 中心(センター) | 的球に当たった後、ほぼその場に停止する。 | 手玉を動かしたくない、次の的球が近い時に使用。 |
| フォローショット (押す) | 中心より上(上回転) | 的球に当たった後、**前進(追随)**する。 | 手玉を次の的球の方向へ進めたい時に使用。 |
| ドローショット (引く) | 中心より下(下回転) | 的球に当たった後、手前に引き戻される。 | 手玉を引いて、次の的球の反対側やクッション側に送りたい時に使用。 |
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3大ショットの成功率を上げるコツ
- フォローショットのコツ: 撞点を上にずらしても、キュー先が上向きにならないよう、「水平に長く」押し出すフォロースルーを意識します。
- ドローショットのコツ:
- キューを水平に: 撞点を低くするため、ブリッジの高さを下げ、キューがテーブル(ラシャ)と極力水平になるように構えます。
- 素早く振り抜く: 強いバックスピンをかけるには、力まずにキューを速く、長く振り抜くことが重要です。
2. 正確なショットのための「フォーム」のチェックリスト
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狙った撞点を正確に捉えるには、安定したフォームが不可欠です。
2-1. スタンス(足の構え)
- 基本: 両足は肩幅程度に開き、利き足とキュー、そして狙いが一直線になるように立ちます。
- 前傾姿勢: 上半身を前傾させ、キューを持つ腕の肘が約90度になる位置(最も振り抜きやすい角度)を探しましょう。
2-2. ブリッジ(キューを支える手)
ブリッジは「キューのガイドレール」です。ブレないことが最優先です。
- クローズドブリッジ: 人差し指と親指で輪を作り、キューを固定します。安定性が高いため、初心者の基本や、ドローなどの強打でキューが暴れやすい時に適しています。
- ブリッジ距離: 手玉から20cm〜25cm程度の距離に構えるのが標準的です。
2-3. グリップとストローク(キューの振り方)
- グリップ: キューは力を入れず、リラックスして軽く握ります。強く握るとキュー出しが硬くなり、方向性がブレやすくなります。
- ストローク: キューを持つ腕の肘から下だけを、振り子のようにまっすぐ、スムーズに動かします。肘が動くとキュー出しがブレるため、意識的に固定しましょう。
- 集中: 狙いを定めた後、手玉の狙った撞点のみを見つめ、そこにキューをまっすぐ当てることに集中します。
3. 上達に必須!おすすめの練習法
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① センターショット(ストップ)練習
手玉をテーブル中央、的球を中央の短クッション(端)の前に置き、ストップショットを試みます。
- 目的: 手玉の中心を正確に捉える感覚を養う。
- 成功基準: 的球に当たった手玉が、その場でピタリと止まること。前後にわずかでも動く場合は、撞点がずれています。
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② ドローショットの「戻り」練習
手玉をテーブルの端(ヘッドスポット)付近に置き、的球に当てた後、手玉が手前の短クッションに戻るようにドローショットを打ちます。
- 目的: 必要なスピンをかけられるキューのスピードとフォロースルーを体で覚える。
これらの基本ショットとフォームを反復練習することで、ゲーム中での手玉のコントロール能力が格段に上がり、あなたのビリヤードは次のレベルへと進むでしょう。











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