ビリヤードで配置の壁を打ち破るための鍵、それが「ジャンプショット」と「マッセショット」です。これらの高度なテクニックをマスターすれば、邪魔な球を気にせず狙えるようになり、あなたのプレーは劇的に進化します。
この記事では、上級者も使うこの二つの神業ショットについて、基本的な打ち方から、安定して成功させるための秘訣までを徹底解説します。
1. なぜ必要?「ジャンプ」と「マッセ」の役割
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まずは、この二つのショットがどのような場面で、どんな効果を発揮するのかを理解しましょう。
ジャンプショット

邪魔な球を飛び越える
難易度 高
垂直に近い力で手玉を浮かせ、障害物を回避
マッセショット

邪魔な球を迂回する
難易度 非常に高
強力な回転で手玉をカーブさせ、障害物を回避
これらはどちらも、手玉と的球の間に別の球が挟まり、通常のショットでは狙えない「フロック(偶然の成功)待ち」の状況を打破するために使われます。
2. 【空中戦を制す】ジャンプショットの打ち方とコツ
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ジャンプショット(ジャンプボール)は、いかに効率よく手玉を「真上」に飛ばすかが重要です。
2-1. 基本の撞き方(3ステップ)
- ブリッジの形成(高く構える):
- 通常よりも極端に高い位置にブリッジ(フィンガーチップブリッジ推奨)を作ります。
- キューが垂直に近くなるよう、高さを確保することが最大のポイントです。
- グリップと構え(ダーツ握り):
- キューを立てて持ち、親指と人差し指で軽く握ります(ダーツストローク)。
- 構えた時点で、キューの先端が手玉の真上、またはやや下を狙うようにセットします。
- ストローク(突き下ろす):
- 手玉の中心よりも下側を狙います。
- 手首のスナップを効かせて、キューを強く、短く、一気に突き下ろすように打ちます。
- フォロースルーはほとんどありません。キューが台にぶつからないよう注意しましょう。
2-2. 成功率を高める上達の秘訣
- キューの角度: 飛ばしたい距離が短ければ短いほど、キューの角度を垂直に近く(90度近く)立てるほど、手玉はより高く、より短く飛びます。
- 「切る」インパクト: 力任せに押すのではなく、ボールを**叩きつける、あるいは「切る」**ような鋭いインパクトを意識すると、少ない力で効率よくジャンプさせられます。
- 練習環境: ジャンプキューは専用に開発された短いキューです。お店で使用が許可されているか確認し、最初は専用キューで練習することをおすすめします。
百聞は一見にしかづ 『~ジャンプが苦手な方へ~簡単に飛ばせるようになるコツ』 by 奥田玲生のたまちゃんねる
3. 【カーブの魔術師】マッセショットの打ち方とコツ
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マッセショットは、カーブの軌道、回転の強さ、力の加減の全てを高いレベルでコントロールする必要があります。
3-1. 基本の撞き方(3ステップ)
- ブリッジの形成(最大限の高さ):
- ジャンプショット以上に最大限に高いブリッジを作ります。キューの角度は45度~75度程度が一般的です。
- グリップと狙い(斜め上から):
- キューを立ててグリップし、カーブさせたい方向の**手玉の端(サイドスピンをかける撞点)**を狙います。
- ストローク(押し潰す):
- 手首のスナップを利用し、狙った撞点を斜め上から強く押し潰すように撞き下ろします。
- この「押し潰す」動きで強烈なサイドスピンと押し込みを与え、手玉にカーブを描かせます。
3-2. 成功率を高める上達の秘訣
- 角度とカーブ: キューを立てる角度が緩い(低角度)とカーブの半径は大きくなり、角度がきつい(高角度)とカーブの半径は小さくなります。
- 撞点の調整: 的球の狙いに対して、カーブの度合いを微調整するために、狙う撞点を上下左右に少しずつずらす練習が必要です。
- ラシャへの配慮(最重要): マッセは、キュー先が台の布(ラシャ)を傷つけやすいため、多くの店で禁止されている場合があります。事前に確認し、練習時もラシャを傷つけないよう慎重に行ってください。
百聞は一見にしかづ 『カーブショットのコツと考え方、マッセとの違いも』 by ビリヤードA級になろうチャンネル
4. まとめ:上級者へのステップアップのために
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ジャンプショットとマッセショットは、どちらも一朝一夕には身につきません。しかし、これらの高度なテクニックをマスターすることで、あなたにとって「手詰まり」の状況は激減し、戦略の幅が格段に広がります。
焦らず、少しずつ安定したストロークと繊細なコントロールを意識して練習を積み重ねましょう。これが、真の上級者への道です!











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